みなさんは、猫の祖先を知っていますか?
猫の祖先は、リビアヤマネコという野生のヤマネコです。
そのリビアヤマネコが、どうやって今の猫(イエネコ)になっていったのか歴史について紹介します!
猫の柔軟性については、こちら。↷

まとめ
- 猫(イエネコ)の祖先は、リビアヤマネコという野生のヤマネコ
- リビアヤマネコは、キジトラ猫を少し大きくしたような見た目をしている
- リビアヤマネコは人類が農耕をし始めた地域に住んでおり、猫になった
- リビアヤマネコは、他のヤマネコよりも穏やかな気質だったので猫になった
- 日本ではリビアヤマネコは飼育されていないが、他のヤマネコは動物園で見ることができる
猫の祖先
猫の祖先は、リビアヤマネコ(Wikipedia)という野生のヤマネコです。
レバント地方(トルコやエジプト・レバノンの辺り)に生息していました。
写真からも分かる通り、見た目は今の猫(イエネコ)にそっくりです。

猫になった理由
以下で、リビアヤマネコが今の猫(イエネコ)になった理由2つを紹介します。
農耕を始めた文明の近くに住んでいた

リビアヤマネコは人類が農耕を始めた文明の近くに生息していました。
人類が農耕を始めて定住するようになると、その近くに生息していたリビアヤマネコと人類が接触するようになり、家畜化されていったと考えられています。
収穫した稲作を食べるネズミが多くなり、そのネズミを狙ってリビアヤマネコが人類の近くに来るようになったのです。

猫にとって人間は、何倍も大きくこわい存在なので、メリット(ネズミ)が居ないと寄ってこないですよね。
穏やかな気性
リビアヤマネコは、他のヤマネコに比べて気性が穏やかでした。
さらに、その中でも弱気な個体は強い個体に住む場所を追われて、人の近くに生息するようになっていきます。
弱気な個体や警戒心の薄い個体が人の近くに住み着き、家畜化(人間の飼育下で管理されるようになること)されていく現象は他の動物でも良く見られます。
猫との違い
今もアフリカなどで暮らす野生のリビアヤマネコと猫(イエネコ)は、遺伝子レベルではほとんど同じ事が分かっています。
そのため、猫(イエネコ)の生態もリビアヤマネコとほとんど同じです。
外見では、猫(イエネコ)は、リビアヤマネコよりも体格や脳が25%小さくなっています。
日本で見られるヤマネコ


残念ながら、現在リビアヤマネコを飼育している動物園はなく、日本では見る事が出来ません。(2024年10月現在)
長崎の対馬だけに生息する固有種ツシマヤマネコなど、リビアヤマネコ以外のヤマネコはいくつかの動物園で見ることが出来ます。
日本動物園水族館協会公式サイトから、全国で飼育されている動物を検索することが出来るため、興味のある人は見てみてください。



リビアヤマネコは日本にはいません
まとめ
- 猫(イエネコ)の祖先は、リビアヤマネコという野生のヤマネコ
- リビアヤマネコは、キジトラ猫を少し大きくしたような見た目をしている
- リビアヤマネコは人類が農耕をし始めた地域に住んでおり、猫になった
- リビアヤマネコは、他のヤマネコよりも穏やかな気質だったので猫になった
- 日本ではリビアヤマネコは飼育されていないが、他のヤマネコは動物園で見ることができる
猫の祖先は、その遺伝子や見た目がそっくりなリビアヤマネコという野生のヤマネコです。
人類が農耕を始めた頃に、同じ地域に生息しており、他のヤマネコよりも穏やかな気質だったため、家畜化(人間の飼育下で管理されるようになること)され、現在の猫(イエネコ)になりました。
家畜化される過程で脳や体格などは小型化していますが、遺伝子的にほぼ同じためリビアヤマネコと猫(イエネコ)の間で繫殖も可能です。
猫の野性的な行動は、リビアヤマネコの時代から受け継がれているものだと思うと、家の中でいたずらをされても仕方ないと諦めがつきそうですね。笑
猫の祖先について正しく知って、猫も人も快適に暮らせると良いですね!
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